東京港区にある乳がん診断クリニックでは、乳がんMRI・乳がんドック
などの検診を行っております。
また、頭痛でお悩みの方は、頭痛外来もございますので
多少の痛みでもご受診ください。
今回は、港区の検診についてご紹介いたします。
当院は港区乳がん検診・子宮頸がん検診の実施医療機関です。
港区では毎年7月から乳がん検診(マンモグラフィ検査)・子宮頸がん検診が始まります。
当院では港区子宮頸がん検診は婦人科女性医師が行います。
原則毎週金曜日の午前中に行っておりますが、詳しくは予約ページよりご確認ください。
そこで今回は区検診について知ってもらい、
多くの人が検診に前向きになっていただけたら嬉しいなと思い少しお話します。
なんとなく胸を挟んでつぶして撮る、だから痛い検査だろうなというイメージを持たれている人が多いかもしれません。
マンモグラフィ検査では、乳房専用のエックス線装置で、左右の乳房を片方ずつ挟み、
乳房を圧迫して平坦にしてエックス線写真を撮ります。
“やっぱりイメージと同じかしら…。”
圧迫する時間は片側数十秒ほどです。“これは想像していたより短いような…。”
痛みの感じ方には個人差はありますが、やはり乳房を圧迫するので痛みを感じるでしょう。
月経前1週間を避けると痛みが少ないと言われています。
なぜ胸を挟んで撮る必要があるのでしょうか?それには理由があります。
圧迫して乳房を押し広げれば、異常を見つけやすくなり、また放射線による被ばく量も減らすことが可能です。
受ける際は力まずリラックスして受けることも痛みの軽減に繋がるかもしれません。
港区では40歳以上の女性区民で、前年度港区乳がん検診(マンモグラフィ検査)未受診の人に受診券が配られます。
※2年に1回の受診間隔となります。
乳がんは、自分で乳房をチェックすることで見つけられる場合もありますが小さながんはしこりとして触れません。
自覚症状がなくても、40歳になったら2年に1回定期的に乳がん検診を受診することが大切です。
それでは港区乳がん検診の流れをご案内します。
港区乳がん検診では、問診票の記入とマンモグラフィ検査を行います。
検診結果が「要精密検査」の場合は必ず精密検査を受診しましょう!
こう書いてしまうと怖がらせてしまうかもしれませんが、検診だけでは乳がんを診断することはできず、より詳しい検査が必要ということです。
精密検査が必要と書かれていても、「要精密検査=がん」ではありません。
今回受けていただいたマンモグラフィ検査では異常が認められたということだけなのです。
ですから放置せず、きちんと精密検査が実施できる医療機関を必ず受診しましょう。
当院では区検診で異常が見つかった場合、直ぐに超音波検査での精密検査を受けていただけます。
その後にさらに詳しい検査が必要な場合はMRIによる精密検査を行うことが可能です。
しかし、画像だけでは明らかな良性所見を示す病変以外の正確な診断は困難です。
乳がんかどうかを正確に診断するために行われるのが、細胞・組織を採取して調べる病理診断になります。
これにより確定診断がつけられるのです。
当院では亀田総合病院と医療連携を図ることで、乳腺専門の病理医による病理診断を提供しております。
一次検診と同じ施設、この場合は港区乳がん検診(マンモグラフィ検査)を
受けた施設で精密検査を受けることは異常が見つかってから次の精密検査を受けるまでを迅速に行うことができます。
異常が見つかってからの不安な時間を少しでも早く取り除くことができるように当院はスピーディーな検査を心がけております。
乳がん検診の目的は、乳がんで亡くなる女性を減らすことです。
異常がなかった場合でも、2年に1回定期的ながん検診の受診が大切です。
最後に1つ、よくある質問についてお答えしたいと思います。
区市町村検診ではマンモグラフィ検査に加えて、一般的によく聞く乳腺超音波検査をなぜやらないのでしょうか。
確かに人間ドックや会社の健康診断には乳腺超音波検査の項目があるものが多いですよね。
痛みもなく、被爆の心配がないのにどうしてなのでしょう?
区市町村の乳がん検診は、がん検診による死亡率が減少する効果があると科学的に評価された方法で実施することと決められています。
乳がん検診で、マンモグラフィ検査に加えて乳腺超音波検査を行うことによって死亡率が
減少するかどうかについての科学的根拠がまだ明らかとなっていないためです。
区市町村検診で行う乳がん検診の目的は、乳がんで亡くなる人を減らすことです。
現在,乳がん死亡率減少効果が証明されている検査方法は,マンモグラフィ検査だけなのです。
マンモグラフィ検査と乳腺超音波検査を併用することについての死亡率減少効果については、現在も研究が行われています。
日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49 歳と60~64歳ですので,
日本では40歳以上の女性に対してマンモグラフィ検査を使用した乳がん検診が推奨されています。
40歳になったから初めて乳がん検診受診の案内が届いた方、去年も案内は届いていたけど受けそびれてしまったという方、
ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)を意識してみませんか。