妊娠中・授乳中でも、超音波による乳がん検診を受けることが可能です。ただし妊娠の経過とともに乳腺組織が発達して通常の状態とは大きく変化する(デンスブレストの状態になる)ため、正確な診断が難しいことがあります。この状態が元通りになるには、断乳してから少なくとも3ヶ月かかると言われています。しかし自覚症状がある方は、妊娠・授乳の時期にかかわらず超音波を受けていただくことが望まれます。
妊娠前期は胎児の器官ができる大事な時期ですので、この時期の検査や治療は流産する危険や胎児に異常や奇形を起こす危険があります。このためX線を用いるマンモグラフィは、妊娠中・授乳中は基本的に受けることができません。またMRIも安全性が確立していないため、妊娠前期に受けることは勧められていません。
妊娠から断乳まで少なくとも2年間は検査がおろそかになり、発見が遅くなることも少なくありません。妊娠が判明しましたら、自覚症状がなくても早い時期に一度超音波で異常がないことを確認していただくことをお勧めします。
*仮に妊娠中に乳がんが発見されても、必ず中絶しないといけない訳ではありません。また妊娠・授乳によりがんの進行が早くなったりすることはなく、再発の危険性が高まるということもありません。
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