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豊胸術後の乳がん検診

豊胸と乳がんの関係

乳がん検診を
 受けられ
   ない?
乳がんの
 リスクが
  上がる?
豊胸を
 知られた
  くない...
まずは
 何をしたら
  よい?

乳がん検診を
 受けられ
   ない?

乳がんの
 リスクが
  上がる?

豊胸を
 知られた
  くない...

まずは
 何をしたら
  よい?

豊胸術後は、「なんとなく検査を受けにくい」「他の人に知られたくない」などの理由から、
乳がん検診を受けることを避けてしまう人も少なくないようです。
 しかし、豊胸の有無に関わらず、全ての人に乳がんのリスクがあります。
 発見が遅れてしまうことにより、乳房のみならず命の危険性もあるため、豊胸術後も定期的に検査を行うことが何よりも大切です。

豊胸術のリスク

豊胸術を受けることにより、「乳がんのリスクが発生するのでは?」と不安に思う方もいると思いますが、
基本的にはその心配はありません。
ただし、豊胸術の種類により検査方法などに制限が起こることがあるため、
「正しい診断ができず病変の早期発見が困難になってしまう」といった意味では多少のリスクがあると言えます。

豊胸術を受けると乳がん検診は受けられない?

豊胸術には様々な方法がありますが、基本的に検査を受けることは可能です。
ただし、豊胸の種類によりお受けいただけない検査もあるため、事前に必ず医師に告げることが必要です。
手術をした時期もご案内ください。

当院には豊胸術後の患者様もおみえになります。
お一人おひとりに適した検査をご案内しております。

豊胸術による検査の違い

◆インプラント豊胸術

圧迫によりインプラント破損を引き起こす恐れがあるため、マンモグラフィ検査は実施できません。
当院では超普波での検査を推奨しており、また同時にインプラント破損も調べることが可能です。
しかし、状態によっては超音波検査のみでの評価には限界があるため、
より精密さを求める方は非造影MRI検査との併用がより効果的です。

◆ヒアルロン酸/アクアフィリング注入

これらの人工物を注入すると、マンモグラフィ検査では画像に白く映し出されることから、
デンスプレスト(高濃度乳腺)との区別が困難となる可能性があります。

一方超音波検査では、注入した人工物が塊状を呈することがあるため、腫瘍との区別が困難となる場合があります。
 そのためマンモグラフィ検査・超音波検査の併用がより効果的です。

◆脂肪注入

注入された脂肪組織は、経過とともに石のように硬さを帯びることがあります。
これを「脂肪壊死」と言いますが、脂肪壊死は超音波検査のみでは腫瘍との判別が困難となる場合があります。
一方で、マンモグラフィ検査では黒く写るため、腫瘍との区別がつけやすくなります。
そのためマンモグラフィ検査・超音波検査の併用がより効果的です。

推奨コース

※MMG:マンモグラフィ

豊胸術 推奨コース 特徴
インプラント
  • 超音波検査
  • 超音波検査+破損チェック
    MRI
  • 造影乳腺MRI
  • 圧迫による破損があるため
    MMGは不可
  • インプラント状態チェックには
    非造影MRIの追加を推奨
ヒアルロン酸注入
  • MMG+超音波
  • 超音波
  • 造影乳腺MRI
  • 注入で、よりデンスブレスト状態になるため
    MMGだけでは不十分
  • 注入物と腫瘍とで区別が困難となる場合も
脂肪注入
  • MMG+超音波
  • 超音波
  • 造影乳腺MRI
  • 注入物と腫瘍とで区別が困難となる場合がある
  • 脂肪の塊(脂肪壊死)と腫瘍の区別にはMMGが有用

※ コースの金額は、ドック・検診ページでご確認ください

乳腺MRIについて

当院では、乳腺領域に対するMRI検査を実施する場合、下記の理由で「造影剤」を使用します。

乳腺MRIでは、乳がんは乳腺組織と同じ信号を示すことが多いので、
造影剤を使わない乳腺MRI検査では乳がんが見えないことがあります。
造影剤を使用することで乳がんが初めて映し出されるため、
乳腺MRIを行う際はガドリニウム造影剤による造影が必須であると国内外のガイドラインで明記されています。
造影剤を使用しない乳腺MRIも研究されていますが、有用性は証明されていません。
科学的根拠がないことから、造影剤を使用しない乳腺MRIによるスクリーニングは、
ガイドラインでは行わないことを勧められています。
出典:日乳癌検診学会誌(J.Jpn.Assoc.Breast Cancer Screen.)2013,22(2)JUL:157

豊胸術後の患者さまにも同様のことが言えます。

また、非造影MRIで評価が可能な場合は以下の通りです。
脂肪、ヒアルロン酸、アクアフィリングのような人工物を注入した豊胸術の場合、
マンモグラフィや超音波で乳腺腫瘤との見分けがつきにくいことがあります。
造影剤を使用しないMRIでも容易に区別を付けることができますので、より質の高い画像診断に繋がります。

インプラントを留置した豊胸術の場合、10年経過すると1割の頻度で破損が起きると言われています。
乳房超音波で破損状態を確認することもできますが、造影剤を使用しない乳腺MRIで、
より詳細に破損に関する評価をすることができます。

インプラント破損の評価と同時に乳がんの有無を確認する場合は造影剤を使用するか、
乳房超音波を追加することを当院ではお勧めしています。

症状がある患者様

痛みやしこりなどご症状がある場合は、原則として医師の判断で保険診療になります。
その他の豊胸術の場合でも、それぞれに適した検査をご案内しております。

まずは、お気軽にお問合せください。

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