乳がん診断クリニックでは、乳腺専門として乳がんMRI・乳がんドック
などの検診を行っております。
「胸にしこりのようなものがある」「乳首から分泌物が出てくる」など
少しでも違和感を感じたら、お気軽にご相談ください。
女性スタッフが丁寧にご対応いたします。
今回は「MRI検査」について、ご紹介いたします。
病院に行くと様々な検査がありますよね。
聞いたことがあるものだけでも採血、レントゲン、心電図、超音波検査、
CT、MRIなど他にも細かいものを含めるともっとありますね。
病院で診てもらって、もう少し詳しく調べてみましょうなんて言われたら少しかまえてしまいますよね。
自分がこれからどんな検査を受けるのか、実は詳しく知らないまま受けることって意外とあるのではないでしょうか。
今回は検査の中で当院にもあるMRIという大きな装置についてお話したいと思います。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)はマグネティック・リゾナンス・イメージング(磁気共鳴画像)の頭文字を取った言葉です。
聞き慣れない言葉ですね…。
MRI検査は、強力な磁石と電波を使って、磁場を発生させて行います。
強力な磁場が発生しているトンネル状の装置の中で、FMラジオなどで用いられている周波数の電波を体にあて、
体の内部の断面をさまざまな方向から画像にします。
強力な磁石でできた装置の中で、その磁力と電波を使ってからだの内部を画像化する検査です。
がんなどの病気の部分と正常な組織との信号の差(コントラスト)を画像上で区別しやすい検査であります。
言葉にするとかなり難しいですね。
MRI検査は、撮像する部位にコイルと呼ばれる専用の用具を体に装着し、ベッドに寝た姿勢で行います。
検査の際はベッドが自動で動き、トンネル状の装置の中に入ります。
磁場を発生させるときに、装置から工事現場のドリルのような大きな音がするため、
検査中はヘッドホンや耳栓を装着することもあります。
検査時間は20~50分とCT検査に比べて長くかかります。動きに非常に弱い装置なので、
体が動いてしまうと画質が落ちてしまうので撮り直すなどすると検査時間が延びてしまいます。
検査中は大変ですができる限り同じ姿勢を保つことが求められます。
また検査の目的によっては、造影剤というお薬を使用する場合があります。
MRI検査はX線を使わずに磁石と電波を使うので、被ばくの心配がありません。
MRI検査は、治療、手術前にがんの有無や腫瘍の広がり、他の臓器への転移がないかを調べたり、腫瘍と正常の組織の鑑別に優れています。
そのほかにも治療の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認するなど、さまざまな目的で行われる精密検査です。
当院では良悪の鑑別が必要な病変かを調べたり、手術前に乳房内の腫瘍の広がり診断をつける目的で行っております。
3テスラとは何でしょう。
「テスラ」とは磁場の強度の単位です。平易に言うと磁石の強さとなります。3テスラMRIでは、従来のMRI(1.5テスラ)と比較して、より鮮明な画像を撮像することができるため、乳腺領域においても、より正確な診断が可能となります。頭部でも3テスラMRIは、脳血管描出能力が大きく向上し、小さな動脈瘤や走行異常など血管病変の診断能力が著しく向上しています。この3テスラでのMRI検査では、磁場が強力であるため、医療的体内金属(心臓ペースメーカー等)の有無をより一層、事前にチェックする必要があります。
「以前はMRIに入れたのに?」といったケースでは、以前は3テスラMRIではなかったのかもしれません。
MRI検査(3テスラ)は、強力な磁石や電波を使うため、事故ややけどに十分注意が必要です。
ペースメーカーや人工内耳などの金属類が体内に入っている人、磁石を使用したインプラントを埋め込まれている人は、検査が受けられません。
当院では妊娠中の方も受けられません。
ジェルネイル、マスカラ等のお化粧も落としていただいております。身につけている金属類は全て、検査前に外していただきます。
入れ墨やアートメークは、やけどの原因になることがありますので事前にご相談させてください。
また、装置の中の空間は狭いため、閉所恐怖症の人は検査が難しいこともあります。
■100秒動画
※MRI検査の注意点をご案内する短い動画です。検査の前に、ぜひ、ご覧ください。MRIに入れない場合もございます。
MRI検査って、検査室内への金属の持ち込みができないことや検査時間が長いこと、
大きな音がするなど、なんだか大変な検査なんじゃないかと感じられたかもしれません。
しかし、3テスラMRI装置には高度な技術が多く取り入れられており以前よりも優れた画質で、病気を見つけやすくなっています。
MRI検査が診断上最も有効である病気も多いです。
画像検査にはそれぞれ得意・不得意があるので、医師は目的に合わせて他の画像検査と組み合わせることでより正確に病気が診断できるのです。